2024年7月15日 記
はじめに
ラズパイに取り付けられる HiFiBerry DAC2 HD というサウンドカードを購入しました。
購入時の値段は約2万6千円で、現時点でラズパイに取り付けられる一番お高いサウンドカードみたいです。
3千円足らずくらいで購入したサウンドカードと比較して、音質が劇的に変わることを期待して購入しました。
補足:私がラズパイ5を始めて購入した当時は(あちこちで)【ラズパイ5】と言っていた(書いていた)と思います。
ですが、ラズパイ5の内部表記では【5B】になっています。
※私は今までずっと【5】と書いていますので、今後も【5】で統一させて頂きます。ご了承くださいね。
以前購入したラズパイ5に3千円足らずのサウンドカードを始めて取り付けて聞いてみたときに、 4Bと比較してですが【すごくいい音】という印象でした。 おそらくですが、ラズパイ5は4Bに対して【回路】そのものが見直されたのではないか!?と思います。
aplay -l コマンドを実行してみますと、HDサウンドカードは HiFiBerry DAC+ HD と認識(表示)されています。
$ aplay -l **** ハードウェアデバイス PLAYBACK のリスト **** カード 0: vc4hdmi0 [vc4-hdmi-0], デバイス 0: MAI PCM i2s-hifi-0 [MAI PCM i2s-hifi-0] サブデバイス: 1/1 サブデバイス #0: subdevice #0 カード 1: vc4hdmi1 [vc4-hdmi-1], デバイス 0: MAI PCM i2s-hifi-0 [MAI PCM i2s-hifi-0] サブデバイス: 1/1 サブデバイス #0: subdevice #0 カード 2: sndrpihifiberry [snd_rpi_hifiberry_dacplushd], デバイス 0: HiFiBerry DAC+ HD HiFi pcm179x-hifi-0 [HiFiBerry DAC+ HD HiFi pcm179x-hifi-0] サブデバイス: 1/1 サブデバイス #0: subdevice #0 muroi@raspi5-3:~ $
ただし、設定に必要な文字列は sndrpihifiberry となっていますので、
4Bと同じ設定内容で大丈夫そうです。
ラズパイ5用のファイル(config.txt)については、1行だけ下記のように変更すれば大丈夫です。
dtoverlay=hifiberry-dacplus,slave ↓ "dacplus" の部分を "dacplushd" に変更するだけ! dtoverlay=hifiberry-dacplushd,slave
そんな感じなので、作業をちゃっちゃと進めて再生してみました。
音楽を再生して出てきた音は期待していたような【素晴らしい音】でした。
ただちょっと気になる点が2つありました。
ひとつは、おそらく【音質重視】のため余計な付加回路が付いていないのではないかな?と思うのですが、
ラズパイを起動したときとか、何らかのアクションを起こしたときに【プチプチッ】とした感じのちょっとしたノイズが入ります。
もちろん音楽を再生しているときにはこのようなノイズは入りませんのでご安心頂きたいと思いますが、
このノイズはちょっと気になりますので何とかならないか、いい案が思いついたら対策してみたいと思います。
もうひとつは、再生中の負荷が高いようでラズパイ5の温度表示が70℃前後くらいになってしまいました。
冷却用FANの回転速度を1段上げると60℃以下くらいまで下がったのですが、この高負荷をmpdの設定で変えられないかと思って
mpd.confファイルを見てみたところ resampler のところの threads という設定が目に留まりました。
今までは "2" の設定でしたが、"4" に変えてみたところ3℃前後くらい下がったように思いました。
補足:threads という設定を今まで "2" にしていた理由ですが、単に左右のチャンネルに1つずつということで "2" に設定していました。 そこで "4" に変更すればCPUは4コア持っていますので、単純に処理が分散するかな?と思っただけです。
ですが実はこれ、温度以外のところに思わぬ変化がありました。
それは【音質】です。
思わずニヤニヤしてしまうくらい劇的に変わってしまいました。
ちょっとオーバーな表現かもしれませんが、実際にそんな感じの印象を受けました。
なので、この threads の設定を"4"以外の別の値に設定しているようであれば是非"4"にしてみてくださいね。
ちなみに"8"とか"3"とかの別の値を設定してみたりしたのですが、エラーが発生したりしてmpdをリスタートできませんでした。
更にちなみに・・・なんですが、このthreadsという設定は処理するスレッド数のことを言っているんだと思うのですが・・・、
btopというコマンドをインストールしてCPUの各コアの負荷状態を見てみると、ひとつのコアにだけ負荷が掛かっています。
時折負荷が掛かるコアが切り替わったりはしているようですが・・・というわけで、
ここで言うところのthreadsという設定そのものの意味を私は正しく理解できていないのかもしれません。
あるいは単にひとつのスレッドにだけ高負荷が掛かって、分散できる他のスレッドの負荷が軽いだけなのかもしれませんが。
・・・というわけでとりあえず、まぁ結果的にですが、思わぬ音質向上が得られたのでとりあえず良しとしておきます。
温度も若干ですが下がった感じですし・・・ね。
最後に、2024/7/15時点での私が使用している設定ファイル3つを掲載しておきます。
よかったらご覧くださいね。
config.txt
mpd.conf
asound.conf